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トリック・オア・トリート!~ミレイナに振りまわされる彼ら~ そのいち

ハロウィン小話、になるはずが、長くなったので、「ハロウィンカウント小話」になりました。
タイトル通り、ミレイナが周りを振りまわします。あの性格はある意味最強です。

気長に付き合ってやってください(苦笑) それでは続きから~。





10月31日、ハロウィン。
それは彼女にとって、いつもより少しだけ大げさないたずらができる日。
楽しいこと大好きのミレイナ・ヴァスティが、そんな日を無視するなどあり得ない。
たとえ世界の変革のために、プトレマイオスに乗っていようと。



―ターゲット1 スメラギ・李・ノリエガ―

「ノリエガさん、休憩もらってもいですか?」
あら、珍しいわね。自分から言い出すなんて。
そんなことを思いながら、スメラギは肩越しにオペレーター席のミレイナを振り返った。
アロウズの追撃がやんでから2日。
油断はできないけれど、ブリッジにはラッセもフェルトも自分もいる。さきほどアニューも休憩に
行かせたし、ミレイナもずっと働きづめだ。
大丈夫かなと思ってスメラギは許可を出した。
「構わないわよ」
「ありがとうです!」
そう言ってオペレーター席から降りたミレイナは、すぐブリッジを出るかと思った。
しかし彼女は、にこにこしながらスメラギのそばまでやってきて。

「ノリエガさん、トリック・オア・トリートです!」

「……あら、もうそんな時期?」
時が経つのは早いものだ、とスメラギは内心で感嘆した。
というか、こうやって艦に乗っているとどうしても季節の感覚が鈍くなってしまう。
ロックオン――兄のほうだ――やクリスがいたときは、今のミレイナのようにイベントやお祭りを
大事にしていたが、今となっては――…。
「ノリエガさぁん、なんにもないですか?」
「え? あ、ええ、そうなのよ」
スメラギは回想の海に浸っていた思考をあわてて浮上させた。ごめんなさいね、と苦笑し、
だったらラッセやフェルトに言ってみたら、と提案してみる。
すると以外にも、「パパとお二人からはもう貰ったです」と返事が返ってきた。
「フェルトはまだわかるけど、ラッセは随分用意がいいわね?」
「…いや…俺らは活動再開までの4年間、基地にいたんだが…2年前に突然言われた時、
手元に何もなくって…それで、その…」
スメラギの座る艦長席からでは操舵席のラッセの表情は見えないが、明らかな歯切れの悪さに、
ああ、と事情を察した。
「…いたずらされたのね?」
「………そうなんだ」
よほどひどいいたずらをされたのか、ガタイのいい砲撃士兼予備マイスターは
がっくりと肩を落とした。よく見たら暗い縦線を背負っている。
「子供に乱暴働くわけにもいかなくてよ…」
それ以来、また「アレ」をされてはたまらないと、この時期には喉飴をひとつ、必ず
手元に置いておくようにしているのだとか。
そんなにひどかったのだろうか、スメラギは何となく嫌な予感を覚えたが、しかしあいにく
彼女の手元はもちろん、部屋にもミレイナに渡せるお菓子はない。
「お菓子がないならいたずらですぅ!」
嬉々としたミレイナが傍らに置いてあった小振りのバスケットから取り出したのは、
カラフルなリボンやかわいらしいヘアゴムなど、ミレイナお気に入りのへアアクセサリーの数々。
ああ、なるほどね…。
戦術予報士といえど、これは予想もしなかった「いたずら」だ。なるほど、これではラッセは
たまったものではなかっただろう。
おとなしくミレイナに「いたずら」されたスメラギの髪は、それはそれはかわいらしく
デコレーションされた。
前髪は片側だけ横に寄せられ、鮮やかな色のリボン付きヘアピンで数か所留める。
長い後ろ髪は三つ編みにされ、パープルピンクのヘアゴム(イチゴの飾りつき)でくくり、
首後ろの編み始めに水色に白の水玉模様の長いリボンを蝶結び。
出来上がったヘアスタイルを満足げにカメラに収め、その画像を支給されているCB製の
端末に落とす。その画像は、あとでトレミークルーみんなに見せて回るという。
さすがにこれにはスメラギも慌て始めた。いくらなんでもこれを見られるのははばかれる。
止めようとするが、しかしミレイナに切って返された。
「ミレイナ、それはちょっと…」
「アイオンさんのもみんなに見せたです」
「……………………」
気づけば、ラッセが背中に黒雲を背負っていた。

「それでは、ミレイナ・ヴァスティ、ハロウィンのいたずらを仕掛けてくるです!」
ブリッジのドアが閉まる直前、「ターゲットはマイスターさんたちです~」と、少女の何とも
楽しそうな声が遠のいていった。

「……少なくとも、刹那とアレルヤ…あとティエリアは、確実に餌食になるわね」





あとがき
続きまっす( ̄▽ ̄)⁀☆

2009/10/26 20:58 |おりだぶ小説COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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